今やGoogleレビューを参考にするのも危険になった

こんなピラティススタジオは使いたくない!
減らない「やらせクチコミ」

インターネットで何でも調べて店舗選びをする機会が増えましたね。そこで皆さんがチェックするのがクチコミ(レビュー)ではないでしょうか。
もちろん、「高評価なクチコミが多い」ことはとても良いことなのですが…

以前までは、Googleの店舗ページへのクチコミには比較的「やらせクチコミが少ない」こともあり、お店選びにも安心感もあったのですが、残念ながらここ数年でそれも大きく変わってきました。むしろ高評価がずらりと並ぶ店舗こそ、注意が必要な店舗の可能性があるように思います。
そういったことから、残念ながら今ではクチコミだけを信用してお店選びをするのは、かなりの至難の業になってきたというのが現状です。

それでは、特にこういったクチコミが多い店舗には気を付けたほうが良いというものをご紹介いたします。

では、さっそく見ていきましょう!

レビュー数が少ない投稿者による、クチコミ投稿が数を占める店舗は、やらせ投稿を集めている可能性が高い

まずタイトルで結論を書きましたが、
皆さんは以下のようなクチコミ投稿者のうち、どちらの方が書かれたものを信用度が高いと考えますか?

同じ★5つの好評価の2件のレビュー。
しかし、この二つの違いは、投稿している人のレビュー数に大きく開きがあります。
『SAMPLE Mさん』は他店を含め117件ものレビューをしているのに対し、
『Name Sampleさん』のレビューはその該当店舗1件のみのレビューです。
これは皆さんの経験で考えてみればわかることですよね。

だいたい何人に1人くらいが書き込みをするのか?

そもそも「どれくらいのユーザーが実際にクチコミ投稿しているのか?」ということです。
おそらくこの記事を読まれている皆さんもそうだと思いますが、「実際にクチコミ評価を参考にはしているけれど、自分で口コミを書いたことはない」という方が大多数ではないでしょうか。

これはあるカフェでクチコミ投稿率の調査が行われた結果ですが、
実際にクチコミを投稿した人の割合は、わずか「0.048%」のみでした。
2083人のうちたった1人が投稿したに過ぎないのです。

もちろん、扱う商材やレビューサイトのシステム(ポイントシステムなど)によってその投稿率は変わりますが、それでも「一般的なユーザーはクチコミなんてわざわざ書かない」ということです。

また普段からよくレビューを書く人(レビュー数が多い人)も居ます。そういう人は、自分のお気に入りの店舗だけのレビューを書いているわけではありません。
「みんなにも知らせたい、みんなの役に立ちたい」という気持ちがあるため、1~2件程度のレビューを書くにとどまることはなく、たくさんの店舗のクチコミ投稿をする傾向にあります。

 

ピラティススタジオで10件、20件を超えるレビュー数は不自然

では、ピラティススタジオのレビュー数はどれくらいが適正かということです。
先ほど、「わざわざ時間をかけてまでレビュー投稿する人」の割合について書きましたが、実際に投稿する人は2000人に1人、居るか居ないかです。
もちろん、レビュー投稿数は店舗の規模で全く変わってくるので、ホテルや遊園地、大規模商業施設などとは違い、収容人数が限られるピラティススタジオでは(推定500名の年間平均会員数とした場合)、4年に1度の投稿があるかないかというところでしょうか。

そういったことからも、ピラティススタジオで10件、20件を超えるレビューは確実に操作されていると言っていいでしょう。しかも、レビュー操作がされているお店のクチコミは、書かれた日付がある程度近い期間内に(おおよそ1~2年以内に)集中する傾向にあります。

過去にも「食べログ」のレビューの多くが業者によるものだったとニュースでも取り上げられたほど有名ですが、今でもそういった業者は後を絶たず、お金を払ってレビューを増やすのも珍しくないそうです。

またレビュー専門業者じゃなくとも、レビューしてくれた顧客に対し直接お礼をする
「レビュア接待」なるものも多く存在しているそうです。
皆さんも、レビューを書いて欲しいとか、良いレビューを書いてくれたお客様には○○をプレゼントするなど、お店の人に話を持ち掛けられたことはありませんか?

やたらと細かすぎるレビュー

純粋に、自分のお気に入りのお店をみんなにも知らせたいと考える人は、実際にいます。本来はそういう方たちがアップしてくれたレビューに事実に基づいた信ぴょう性を感じられるのですが、残念ながら多くの操作されたレビューに、せっかくの正直な感想は埋もれてしまっています。

では、もし皆さんがもし純粋にお店の感想を書こうと思ったとき、どんなことを書くでしょうか。
「そこまで細かすぎる内容を書く?」「そんなに強くお勧めまでする?」と思うようなことはせず、意外にシンプルなものとなるものです。
もちろん、不満などどうしても店舗側に伝えたいことなどは詳細に書かれる傾向にありますが、自然なクチコミほど細かすぎないものです。

逆に、知り合いに頼まれて書くとなった場合のクチコミはどうでしょう。
当然ながら、お店やサービス、定員さんのことなど、かなり事細かくきっちと書いて、お店の宣伝になるよう(都合がよくなるよう)な内容を書きますよね。

はい、そうです。これこそが、他人が見たら
「そこまでして詳しく知らせたいの?」
と思われてしまうような内容のクチコミなんです。

 

最後に

不正レビューの見分け方を書きましたが、このように信用できないレビュー投稿が多い店舗に関しては、扱っている商品自体に必ず落とし穴があるはずなので、最初から利用しないことをお勧めします。

インターネットで何でも調べて、店舗選びだけでなく、少し値の張るものまで買ってしまうことも時代です。にもかかわらず実際に手に取ってみないと分からない(行ってみないと分からない)ものを、私たちはあまり不安を感じることのないまま、そこに書かれている文章だけを鵜呑みにしてしまっているようです。
すでに利用した人の「レビュー」が頼りになるはずが、そのレビューの信頼性のないことは本当に残念です。

ネット上にあふれる、正しい情報、嘘の情報を見抜き皆様が後悔しないよう、この記事が少しでも参考になればと思っています。